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執筆者の写真Yasuhiko Iino

20190822 原因不明の慢性腎臓病 (CKDu)

 毎日暑い日が続いています。熱中症で入院する人も多くみられます。脱水では腎血流量が低下し腎機能が悪くなります。適度な水分と塩分補給が必要です。

 さて、本日出版の有名な医学英文誌NEJMに原因不明の慢性腎臓病(chronic kidney disease of unknown origin, CKDu) の論文が載っていました。面白い。気候医学の時代(Climate Medicine)が来たとの題名で、原因不明のCKDで亡くなる人が中央アメリカで以前から知られていたが、それが世界的温暖化で南アメリカ、北アメリカ、中東、アフリカ、インドなどに蔓延してることを報告している。結論から言うと、昔から知られていた中央アメリカのサトウキビ採集労働者が高温環境と脱水によって腎機能が悪化し死に至る(AKIが毎日繰り返されてCKDとなる)のである。地球温暖化、社会環境劣悪、低賃金、医療施設の貧弱などなども加わり社会問題としても考えられている。冷房の中でぬくぬくとしているとチコちゃんに”ボーっと生きてるんじゃねーよ”と叱られます。世界の環境を守るために行動しましょう。

 もう一つ同じ号のNEJMの論文に大気汚染(PM2.5とPM10)と疾患の関係が発表されていました。総死亡も心疾患死も呼吸器疾患死も毎日!!0.4%増加するのです。つまり、毎日1000人に1人が大気汚染の多い国で死亡するのです。そこで驚愕の地図が載っています。中国は真っ赤です。日本もその影響か汚染が進行しています。本土を捨てて空気のいい沖縄に移住しようかな。写真は宮之浦岳登山口。






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