昨日のニュースによると、足立区の荒川にかかる鹿浜橋に鹿が出現しました。毎日、あだち江北メディカルクリニックの通勤で渡る橋です。下には水害で廃業になった新東京ゴルフ場があります。今日のニュースでは、さらに下流の堀切橋で警官に捕獲されたそうです。 google map をみると、鹿浜橋から堀切橋までは右岸には障害物はないので(マラソンでも走ります)、鹿は海に向かえます。しかし、地図をよく見ると右岸の上流は、荒川から墨田川が分かれるところが鹿浜橋のすぐ上にあります。墨田川を渡るか川を渡るかのどちらかでしょうね。マラソンでは水門のところを橋で渡るのですが鹿も水門橋を渡ったんでしょう。それではどこから鹿は来たのでしょうか?荒川を上流にたどると、長瀞を超え、秩父に至ります。この辺には沢山、鹿がいそうですね。もう一つ、荒川には途中で入間川が流入します。その源流は飯能です。ここにも鹿がいそうです。さらに、入間川には都幾川(ときがわ、と読みます)と高麗川(こまがわ、と読みます)が流入します。これらの源流は、越生あたりです。つまり、この鹿の生まれは、秩父、飯能、越生の3か所が候補として挙がります。それにしても、車で1時間かかるところをよく歩いてきたものですね。
そこで疑問なのは、なんで仲間と別れ、海を目指したのでしょうか? なんとなく鹿の気持ちが理解でき、共感できるような気がしましたので、久しぶりにブログに掲載しました。これは未知への挑戦ですね。安住に飽き足らず、見たことのない世界を目指す鹿だったのでしょう。このニュースをみて、自分の忘れていたものが蘇ってきました。デナリの雪原を歩いている時、南米のアマゾンを歩いている時、アフリカの原野を歩いている時、ノルウェイのノルドカップを歩いている時、感じていた生きている充実感です。
できれば、捕獲せずに目的の海まで鹿を見守ってやりたかった。あの鹿は鹿の世界を変革したかったのです。
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