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執筆者の写真Yasuhiko Iino

島嶼医療研究会20181130

 島嶼は”とうしょ”と読みます。書けませんね。島嶼医療研究会が都立広尾病院で11月30日に開催され、特別講演をしてきました。都立広尾病院の先生は献身的に島の医療を支えています。頭の下がる思いがしますし、医療の原点を見たような気がします。僕は”神津島での血液透析事始め”と題して、まだ、飯田橋の日本医大助教授(准教授はありませんでした)時代に毎週飛行機で神津島の血液透析を開始した時のことをお話ししました。1994年(平成6年)7月25日に伊豆諸島では最初の血液透析が神津島で始まりました。僕も協力して東京都、島の皆さん、日本医大、御徒町腎クリニックの協力を受け、順調にスタートしました。今では、神津島、八丈島、大島、新島、三宅島で血液透析が行われています。そのきっかけは、僕の患者さんの神津島の漁師さん(医科歯科大学に潜函病の減圧治療で定期的にきていました)からの相談でした。その方のお姉さんが東京の病院で血液透析になり、島には透析施設がないため東京に移住しなければならないという悩みでした。島でも東京都内でも同じように医療が受けられることが当然だと思い、東京都と相談して、島での血液透析を開始するように運動しました。皆さんのご協力でなんとか島での血液透析がスタートしました。神津島は緑と海と山(天上山)があり、素晴らしいところです。皆さん是非一度訪ねてください。その後、八丈島、大島、新島などの血液透析の開設にも関与しました。今でも自分の人生にとって大きな軌跡となっています。人の役に少しでもたてることは気持ちのいいことです。

1994年7月25日の神津島での最初の血液透析開始(伊豆諸島で最初の血液透析)







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